超新星の後に残された白色矮星 爆発から800年以上経って再び活発化した可能性
今回の研究結果は様々な波長を用いたIRAS 00500+6713の観測結果や、文献に記録された明るさとも矛盾しないとされています。また、研究チームは理論モデルを検証するために国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」やアメリカ・ニューメキシコ州の「カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(Very Large Array: VLA)」による追加観測を計画しているということです。 今後は普遍的なIa型超新星のなかでもSN 1181の残骸が例外的な性質を持つ理由を解明することで、白色矮星どうしの合体による爆発のメカニズムに関する理解が深まると期待されています。 ※…冒頭の画像の作成にはNASAのChandra(シアン)とWISE(赤とピンク)をはじめ、ESAのXMM-Newton(青)、ハワイの掃天観測プロジェクト「Pan-STARRS」(白)、米国アリゾナ州のMDM天文台にあるヒルトナー望遠鏡(緑)の観測データが用いられています(丸括弧内は各データの着色に用いられた色を示す)。 Source 東京大学 – 吾妻鏡に記された超新星が遺した奇妙な天体 東京大学 – Fresh wind blows from historical supernova CXC – SNR 1181: Stunning Echo of 800-year-old Explosion
sorae編集部