夜空彩る紫金山・アトラス彗星…一期一会の天体ショー
今年最大級の天体ショーとされる「 紫金山(しきんざん)・アトラス 彗星(すいせい)」が各地で観測されている。大阪府吹田市でも16日の日没後、西の空で尾を引く姿が見られた。
国立天文台によると、この彗星は昨年1月、中国の紫金山天文台が最初に発見し、その後、南アフリカにある小惑星の衝突警報システム「アトラス」の望遠鏡が確認。紫金山・アトラス彗星と命名された。
氷やチリが集まる太陽系の果てにある領域「オールトの雲」から飛来したとみられる。いずれ太陽系外に出て、二度と戻ってこないと推測されており、秋の夜空を飾る一期一会の天体ショーとして天文ファンの間で話題となっている。
全国各地で20日頃までは、条件が良ければ、肉眼で観測できる可能性があるという。