煮物だけじゃない! 「切り干し大根」のおいしい活用術 簡単アレンジでボリュームおかずに
料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。 【画像】煮物だけじゃない! 切干大根で作るボリュームおかず どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?
「切り干し大根」の新しい味わい方
切り干し大根といえば、にんじんと油揚げで煮ものにするのが定番ですね。ただ、「それ以外の使い方を知らない」という声も聞かれます。いろいろ活用法もあるのですが、きょうは旬のゴーヤーとベーコンと一緒にバター醤油風味で味わいましょう。いいおかずになりますよ。 ■材料(2人分) ・切り干し大根:20g(乾) ・ゴーヤー:80g ・厚切りベーコン:50g ・油:小さじ1 A ・酒:大さじ2 ・好みのだし:大さじ3 ・醤油:大さじ1/2 ・バター:10g ■下準備 切り干し大根はまず、袋の指示どおりに戻してください。ここ、大事なポイントです。戻したら軽くしぼって水気を切ってください。
切り干し大根のバター醤油炒めの作り方
■作り方 (1)ゴーヤーは種があれば取り、5ミリ幅に切る。ベーコンは1センチ幅に切る。 (2)フライパンに油、(1)を入れて中火にかけ、2分ほど炒める。 (3)(2)に切り干し大根、Aを入れて、よく混ぜつつ汁気があらかた飛ぶまで炒める。 ベーコンとゴーヤーの力強い味わいとバター醤油の風味に、切り干し大根のシャキッとした食感があわさって、存在感のある一品になりますよ。 ■おまけ 戻した切り干し大根がもし余ったら、お味噌汁に入れるのもおすすめですよ。いい汁の実になるんです。今回はじゃがいもとえのきで。いいトリオになりました! これから湿気の多い季節がやってきますね。蒸し暑いのが大の苦手なので、毎年バテないよう気を使っています。しっかり食べて、滋養つけていかなきゃなあ。皆さんもお気をつけください。ではまた、来月。 白央篤司(はくおう あつし) フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に、卒業間近の美大生、就職したばかりの青年、保護犬猫60匹と暮らす女性、日本に暮らす韓国人男性、奥さんを亡くしてひとり暮らしの85歳の男性……などなど、18人の「きょうの鍋」と個人史を追ったノンフィクション『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)がある。
白央篤司