子どもの「自己肯定感」を高めたいなら“褒める”よりも親がすべきこと
【自己肯定感】家庭のなかに役割を与える
子どもの自己肯定感を高めるには、家庭のなかに役割を与え、それをおこなったら親から感謝を伝えるのがよい方法です。子どもは、人の役に立つ、かけがえのない自分を感じることができます。 <こころの脳が育つ> 子どもは自分の役割を果たすために、なにをどのようにすればよいか、段取りを考え、工夫しながら進めるでしょう。ときには遊びたい気持ちをがまんすることも。家庭のなかに役割を与えることは、こころの脳を育てます。 <役割を果たすのはお手伝いではない> 子どもに家事を分担させましょう。そのとき「洗濯物をたたんでくれる?」などと、お願い口調にする必要はありません。子どもは家族の一員ですから、能力に応じて家事を受け持つのが当然です。親の「お手伝い」ではなく、家族それぞれが果たす役割なのです。 役割は、たとえ試験期間中でも、例外ではありません。勉強の時間を調整して、やるべきことはやらせましょう。 役割を与えて果たさせることは、大人になってから、社会での役割を果たすことにつながります。こころの脳が育ち、自分をフルに活かせる人間になるでしょう。 <感謝を伝える> 「ありがとう」のひと言でもいいので、子どもがおこなったことに感謝を伝えます。それは子どもを認め、信頼することでもあります。 <言葉で伝える> やってくれたことに対して、「ありがとう」「助かった」などと、言葉で伝える。 <手を出したくてもがまん> 子どものやり方がへただったり、効率が悪かったりしても、その子なりのやり方に任せよう。やり方や手順は最初に説明しておき、あとは手を出さない。 <ときには助け舟を出す> どうも無理そうだというときは、「今日はお母さんがやろうか」などと助けてもいい。本来は子どもの役割なので「ありがとう」「お願いします」の返事はもらう。 <おだちんは渡さない> 労働の対価として親が子どもに賃金を払うのは筋が通らない。家族が協力し合って家庭は運営されるもの。
こづかい制にして社会性を育てる
子どもがほしがったり、いると言われたりしても、安易に買い与えてしまうのは避けましょう。お使いを頼み、千円札を渡して「おつりはおだちん」というのも、よくありません。子どもは「お金はわいてくるもの」「親のすねはかじって当然」と思ってしまうでしょう。 1ヵ月のこづかい制にして限度を決め、そのなかでやりくりさせましょう。 金額は学年╳100円+。は、家庭の経済状況によって設定します。文房具や衣服などの必要なものは別など、こづかいを使う範囲を決めておきます。
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