上村充哉はなぜ今、ファンクラブを立ち上げたのか?「自信をもって『俺はフットサル選手だ』と誇れるように」の言葉に込めた思い|Fリーグ
4月1日、新シーズンの幕開けと同時に、個人としても新しい活動を始めた選手がいる。 立川アスレティックFC・上村充哉だ。個人としてファンクラブを設立し、「ファンの方々に価値を提供する」「アスレの価値も高める」という2軸で活動を開始した。 上村はこれまでも自身のフットサルクリニックを開催するなど、ピッチ外の活動に積極的に取り組んできたが、なぜ今、新たな取り組みを始めたのか。 上村がファンクラブを通して伝えたいこととは。
ファンとのつながりで業界成長のきっかけをつくる
──上村選手は、4月1日にファンクラブを設立されました。ファンクラブを立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。 まずはファンの方々に楽しんでもらう、フットサルを応援していて良かったと思ってほしいというところから始まりました。 賛否両論はあると思いますが、ファンとの距離が近いことは、僕はフットサルの強みだと思っています。だからこそ、ファンの方とのつながりをより強めて、フットサルが成長するきっかけをつくれたらと思って始めました。 ──これまでもチームでフットサルクリニックを開催するなど、ピッチ外でも積極的に活動されていました。なぜ今、ファンクラブを設立したのでしょうか。 ふと「やろう」と思い立った感じです。前からファンクラブをつくれたらいいなと考えていて、その漠然とした思いが固まってきたので行動に移しました。 動き出したのは2月ぐらいで、設立までは1、2カ月ですね。ファンの方と距離が近い強みを生かして、直接ファンクラブの内容などを相談しながら進めました。 フットサル選手はすべてのクラブが全員プロ契約ではないし、なかなか稼げない状況のなかでやめていく選手も多い。でも今の時代、僕はいろんな稼ぎ方があると思うし、一つのモデルケースになれたらいいなと思ったのも、始めた理由です。 ──実際にファンクラブを運営していくなかで、どんなことが大変でしたか? ホームページ作成や決済の登録などは依頼したので僕はそんなに大変じゃなかったんですけど(笑)。でも特典と価格設定は大変でした。 特典はファンの方々と相談しながら、誰をターゲットにするかを決める部分は難しかったですね。経営者の知り合いに相談しながら進めています。 価格設定は、選手は稼げないというネガティブな状況を打破するために始めたので、比較的、高めの金額設定でやることはブレませんでした。 高く設定する分、特典も充実させていかないといけないですから、そこはかなり難しかったですね。ただお金もらうだけでは意味がないし、費用対効果が大事だと思うので、なにを提供するかは本当に悩みました。 ──うれしかった反応などはありますか? 「行動力がすごい」と言ってくれる方が多くて、そこはいろいろとやってきて良かったと思います。 やりたいことはいっぱいあっても、実際に形にするのは難しかったり、自分の能力のなさを痛感したりすることもたくさんあります。でも、やらないとなにも始まらないというマインドなので、まずは動いてみることを大切にしていました。だからそういう印象をもってもらえたことはすごくうれしかったです。
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