上村充哉はなぜ今、ファンクラブを立ち上げたのか?「自信をもって『俺はフットサル選手だ』と誇れるように」の言葉に込めた思い|Fリーグ
2000円でクリニックをやるのは反対
──上村選手は、フットサル界の現状に対してどんな課題を感じていますか? 僕も全部を把握しているわけではないのでえらそうなことは言えないですが、どのチームも新規顧客を集めようといろいろ施策を打っていると思います。 ただ、新規顧客を集めることを意識しすぎて、今いる人たちをないがしろにしていたら意味がないと思っていて。水は入れていても、栓が閉まっていなかったら抜けてしまいますよね。この、栓を閉める作業が大事だと思います。 ──その一つとして、ファンクラブという形があるのですね。 そうですね。今応援してくれている人たちにどれだけ満足してもらえるかは大事だと思います。ファンクラブでなくとも、試合の後に少しでもコミュニケーションを取れたらファンの方はうれしいと思いますし、なにかしらできることはあると思います。 ──先ほどのお話にあったように、Fリーグはまだまだプロではないチーム、選手もたくさんいますが、それについてはどのように考えていますか? 自分はプロ契約ですが、若い時はそうではなかったし、今もプロでない選手はたくさんいます。 そのなかで、今のアスレにいる選手たちに伝えたいのは、プロ契約、プロ契約じゃないに関わらず「フットサル選手」だという自覚をもってほしいということ。試合を見に来てくれる人たちからしたら、契約がどうかは関係なく、僕たちのことを一人のフットサル選手として見ています。自分たちはピッチで結果を出すのが一番の仕事なので、その自覚を強くもって、一緒に高いところを目指していきたいなと思います。 もう一つは、フットサル選手が自分自身で自分の価値を下げないでほしいです。 ──それはどういうことでしょうか? 人それぞれ考え方はありますが、一言で言うと僕は、「価値」とはワクワクするものを提供できるかだと思っていて、それに対しての金額設定はしっかりしていきたいです。 例えば、フットサルクリニックを2000円くらいの価格でやるのは反対です。どれだけのワクワクを提供できるかを考えたら、Fリーガーの価値はそんなに低くないと思うし、もっと高い金額を設定していいと思います。 もちろんお金がすべてではないですし、それぞれやり方があると思うので難しいですけど、そういう考えです。 ──今後、同じようにファンクラブを立ち上げる選手が出てくるかもしれないですね。 そうですね。すでに何人か他のチームの選手で「俺もファンクラブをつくりたい」「どうやってやるの?」と聞いてくる選手もいました。 ──すでに流れを作っているのですね! そんなパイオニアみたいな感じではないですが(笑)。一つのモデルケースをつくる意味で言うと、そうやって僕に聞いてくれる選手がいるのはいいことだと思います。選手はみんな、なにかしらの思いがあるので、まずはやってみてほしいですね。
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