韓国の元挺身隊女性死去、95歳 政府解決策受け入れ
【ソウル共同】韓国の元徴用工や元朝鮮女子勤労挺身隊員を支援する市民団体は6日、三菱重工業を相手取った韓国での損害賠償請求訴訟で勝訴した元挺身隊員の金性珠さん(95)が5日に死去したと明らかにした。金さんは韓国政府傘下の財団が賠償支払いを肩代わりする同政府の解決策に当初反発したが、昨年5月、受け入れに転じていた。 韓国南西部の全羅南道順天出身で、10代だった1944年5月ごろから名古屋にあった三菱重工業の軍需工場で働いた。作業中や同年12月の東南海地震などで大けがを負ったほか、教育の機会も奪われたと訴えてきた。 韓国では12年から裁判を続け、18年11月に韓国最高裁で勝訴が確定した。