立民・野田代表「納得できぬ」 企業・団体献金巡る首相の憲法論批判
立憲民主党の野田佳彦代表は11日のラジオ日本番組で、企業・団体献金禁止は表現の自由を定めた憲法21条に抵触するとして、献金の妥当性を主張した石破茂首相(自民党総裁)を批判した。企業活動を「表現の自由」と結び付けるのは無理があると指摘し、「唐突な憲法論で驚いている。納得できない」と述べた。 【写真】談笑する石破茂首相と立民・安住淳氏 首相は、企業・団体献金の妥当性を認める憲法上の根拠として、昭和45年の「八幡製鉄政治献金事件」を巡る最高裁判決にも触れながら、献金禁止を求める野党側に反論してきた。10日の衆院予算委員会でも「企業・団体献金を禁ずることは憲法違反、私は少なくとも憲法21条に抵触すると思う」と述べていた。 これに対し、野田氏は番組で「どうして憲法に抵触するのか私は分からない。会社の役割は売り上げを上げてもうけることだ。それと表現の自由を結びつけるのは違う」と反論した。 ただ、首相は11日の衆院予算委でも「企業・団体がいかにして意思を表示するかは、献金という形も一つのやり方だ」と改めて主張した。