濡れても保温性を低下させにくい! ダウンを超える温かさの新素材「テックフィルブレスサーモ」をミズノが新開発
総合スポーツメーカーのミズノは、ダウンを超える温かさの新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発しました。この新素材は、ダウンよりも温かいうえに、濡れても保温性が低下しにくく、気候に左右されにくい保温力のある素材です。 【写真】ミズノの新素材「テックフィルブレスサーモ」の機能をチェックする(全18枚)
湿潤状態でも保温性の低下を抑制
ダウンの特長は温かさがある一方で、濡れると保温力が下がってしまうことがウィークポイントでした。そこでテックフィルブレスサーモは、薄い不織布を何層にも重ねた構造により、柔らかさと膨らみがありダウンよりも保温性に優れる中綿です。 さらにミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」に撥水加工を施し、湿気は吸いながらも水は吸いにくい素材の開発に成功。この撥水加工したブレスサーモを水を吸いにくい性質であるポルエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制します。もちろん、水濡れに強いことから繰り返しの洗濯が可能で、大きな特長の一つとなっています。
気候に左右されにくい保温力を実現
「テックフィルブレスサーモ」綿は、ポリエステル繊維と「ブレスサーモ」繊維を使用した中綿で、今回初めて疎水加工したブレスサーモ繊維の商品化に成功。吸湿はするが、吸水はしにくい繊維を開発。水を吸いにくい性質のあるポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制することができます。悪天候時やアクティブなスポーツシーンなど、シチュエーションを選ばず快適に過ごせるような設計となっています。
洗濯しても膨らみをキープ
「テックフィルブレスサーモ」綿は、繰り返し洗濯をしても膨らむをキープしながら、水を吸いにくい特長から、乾きやすく、家庭でも手軽にお手入れできるのも大きな魅力です。 また、通常のダウンとは異なり、テックフィルブレスサーモは。極薄シートを積層し、ソフトな風合いと膨らみを表現。それにより、デッドエアと呼ばれる動かない空気を多くため込むことができ、ダウンを超える温かさを実現しました。 なお、テックフィルムブレスサーモの表面温度をサーモカメラで比較した結果、ダウンに比べて全体的に表面温度が低いことが分かります。この表面温度が高いと、温かい熱が外部に放出されてしまうため、表面温度が低い場合、外部の冷気を防ぎ、温かい熱を保持することができます。その結果、ダウンよりも内部の温かさを逃がしづらく、温かさを感じやすくなります。