エアコン試運転はいつまでにすべき? 夏本番の前にしておかないと大変なことに【家電のプロが解説】
▼1:フィルター掃除など、基本的なメンテナンスをする
はじめに、エアコンのカバーなどを開けてフィルターを取り外してみましょう。フィルターが汚れていたり、ほこりがついている場合には、しっかりと掃除をします。掃除機で吸い取ったり、水洗いを行いましょう。 また、機種によってはダストボックスにホコリなどがたまっている場合もあるので、それらも取り除いておきましょう。 また、エアコンをリビングなどに設置している場合、料理の油汚れなどを吸い込むことがあり、内部(熱交換器など)に汚れがこびりついていることがあります。 そういった汚れが気になる場合はクリーニングを依頼するのも方法です。自動お掃除機能を搭載しているエアコンの場合は、マニュアルを参照してメンテナンスを行うのがおすすめです。 また、室内機だけではなく、室外機もチェックしましょう。室外機の上や前に余計なものが置かれていないことや、排水ホースの状態などを確認してください。
▼2:電源回りの確認をする
掃除が終わったら、電源周りの確認を行います。 「エアコンがつかない!」と焦っていたら、待機電力を減らすために、電源プラグを抜いていたり、ブレーカーを落としていたなんてことも。これらも事前にチェックしておきましょう。
▼3:実際に試運転をしてみる
続いてエアコンの試運転を行います。まずは温度設定を18℃まで下げて冷房運転をスタート。しっかりと冷気が出るかどうか確認しましょう。 このとき、26℃ぐらいだと、室温との差が少なく冷風が出ないことがあります。設定温度は室温よりも3℃以上下げることが大切です。 問題なく冷風が吹き出すようなら、そのまま20~30分程度、運転を続けます。このとき、水漏れや異音、異臭を確認しましょう。そういった問題がなければ試運転は終了です。 試運転やフィルター掃除などのメンテナンスをすることなくエアコンを稼働させると、負荷がかかりすぎて故障が発生する原因にもなります。エアコンを長く快適に使うためにも、夏本番を迎える前に試運転をしておきましょう。 <参考> ※1:「暑くなる前にチェック!エアコンの試運転とフィルターのお掃除」(パナソニック) ※2:「エアコンの試運転に関する調査結果」(日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社)
コヤマ タカヒロ(デジタル・白物家電ガイド)