エアコン試運転はいつまでにすべき? 夏本番の前にしておかないと大変なことに【家電のプロが解説】
暑さを感じる日が増えてくる今の季節。そろそろエアコンをつけよう……と考えた人や、実際につけた人も多いのではないでしょうか。 【画像:エアコンの電気代「節約術」ランキング1位は?】 そんなタイミングで大切なのが、エアコンの試運転。今回は、夏本番となる前にエアコンの試運転をしたほうがいい理由と、正しい試運転の方法を紹介します。
◆エアコンの試運転を「早めにしたほうがいい」理由って?
エアコンの試運転をする最大の理由は、「正しく冷房が動くかどうか」確認するため。つまり、不具合を早く発見することです。 例えば、7月の真夏日になってから、エアコンをつけて、正しく動かなければ、暑くて大変なことになってしまいます。 また、7月以降にエアコンの修理や買い換えを行う場合、工事が混雑します。パナソニックの調査によると、7~8月にエアコンを購入・修理した場合、約4割の人がきちんと使えるようになるまで2週間以上待ったということです(※1)。 連日30℃を超えるような真夏にエアコンが動かなくなってしまえば、日常生活がままならなくなりますし、熱中症リスクなども高まります。本格的に暑くなる前に、エアコンがきちんと使えるかどうかを確認することが重要なのです。
◆試運転はいつまでにすればよい?
では、いつまでにエアコンの試運転をすればよいのでしょうか。一般社団法人 日本冷凍空調工業会は、2022年に4月10日を「エアコン4運10(しうんてん)」の日に制定しています。 とはいえ、新学期早々は、いろいろと日常生活が忙しいもの。そのため、1番のおすすめはゴールデンウィークの休暇中です。 しかし、ゴールデンウィーク中も試運転を実施せず、この時期まで来てしまった……なんて人も多いのではないでしょうか。 日立ジョンソンコントロールズの調査では、エアコンを使い始めた時期は5月が10.3%、6月が36.5%、7月が41.3%でしたので、7月以降は修理や工事が混み合うことを考えれば、できれば6月中に試運転を済ませておくのがおすすめです(※2)。
◆試運転の正しい方法は?
実際にエアコンの試運転・メンテナンスを行う場合には、使っているエアコンのメーカーのWebサイトなどを事前に確認しておくのがおすすめです。 今回は、富士通ゼネラルによる「エアコン試運転 8つの確認ポイント」を元に解説をしていきます。 エアコンの試運転で行うことは大きく分けて3つ。1つがフィルターの掃除などの基本的なメンテナンス、2つ目がコンセントやリモコンの電池などの確認、3つ目が実際の試運転です。