マカオ大橋の開通から2週間…並行する友誼大橋の混雑緩和と交通事故減に寄与
マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte Macau)」が開通(2024年10月1日)してから約2週間が経過した。 マカオ大橋は、マカオ半島東側沖合の新興埋立地「新城A区」(港珠澳大橋珠海・マカオ側人工島に隣接)の東側とタイパ島の北安地区を結ぶ通行料無料の自動車専用橋で、本線部の総延長は約3キロメートル。並行する友誼大橋のピーク時間帯の通行量の分担が期待されている。 マカオ政府交通事務局は10月14日、マカオ大橋の開通から直近までの交通量の変化について発表を行った。新城A区から友誼大橋を経由してタイパ島に向かう交通量は93%の大幅減となり、基本的にマカオ大橋へシフトしたと指摘。また、夕方ピーク時の友誼大橋の1時間あたりの平均交通量は両方向とも9月と比較して約10%減、同じ時間帯のマカオ半島側からタイパ島方向の1時間あたりの交通量は約15%減で、友誼大橋における交通事故の発生件数も減少したという。 当初、同局では分担量を3割程度で見込んでいるとしていたが、現時点ではマカオ大橋の開通初期段階にあり、自動車の利用者が新ルートに慣れるには時間がかかり、マカオ半島と新城A区を結ぶ道路も今後複数開通が控える中、まだ交通の流れは安定していないとの見方を示し、今後も引き続きマカオ大橋と友誼大橋及び周辺道路の交通状況を注視し、適宜改善と調整を行うとした。 なお、マカオ半島側とタイパ島を結ぶ跨海大橋の並びは西側から順に西灣大橋(2005年開通)、カルヴァーリョ総督大橋(1974年開通)、友誼大橋(1994年開通)、マカオ大橋(2024年10月開通)。