安齋肇さんと塩谷朋之さんが語り合う、アートとしての看板の魅力や面白さ。
3000枚目の時は「実はテレビ取材を受けていて横から撮影されていたんですが、僕はいつもどおりに真顔でハマってました」。
4000枚目は青森県の浅虫温泉。「2人の女性の顔が開閉式なので、どちらの顔にもハマれるし、2人で一緒にもハマれます」
「これは傑作」と安齋さんが評した栃木県の洞窟内にある酒蔵での1枚。「場所を含めての顔ハメ看板だと実感する1枚ですね」
緊迫感あふれるストーリーの中、「真顔でハマってるのがいいよね」と安齋さん。岩手県のえさし郷土文化館で撮った1枚。
警察署内に置かれていた子ども警察官。必死で体を小さくしてハマった。「周りでは警察官が盗難などの深刻な話をしてましたね」
大好きな写真家、海野和男さんの写真展にて。「威嚇しているマルムネカレハカマキリです。穴の位置に意表を突かれました」
青果店の陳列台に顔と手をハメる穴があいているという珍しい物件。「中がものすごく狭く、寝転がって苦労して撮りました」
安齋肇 さん あんざい・はじめ イラストレーター、アートディレクター JAL「リゾッチャ」のキャラクターデザインをはじめ、数多くの作品を手がける。TV出演など、幅広く活躍中。この秋、ドラマー・古田たかしさんとのバンド「ANZAIFURUTA」にてCDデビュー。
塩谷朋之 さん しおや・ともゆき 顔ハメ看板ニスト 会社勤めのかたわら、全国各地の顔ハメ看板を撮影、X(旧ツイッター/@shioya20)などで紹介中。著書に『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)など。
撮影・黒川ひろみ 文・嶌 陽子 構成・堀越和幸
『クロワッサン』1101号より
クロワッサン