【独自解説】川遊びした100人以上が医療機関を受診する異常事態―原因は『ノロウイルス』か?専門家が危惧する死亡例もある感染症の恐れ…川に潜む“見えない危険”と、その対策
また、『レプトスピラ症』という細菌を原因とする感染症もあり、潜伏期間は3~14日、症状は頭痛・発熱・筋肉痛・下痢・嘔吐などですが、重症化すると黄疸・腎障害を発症することもあるといいます。感染経路は、『感染した動物の排泄物に汚染された水や土に触れること』です。
『レプトスピラ症』は、2023年に集団感染を起こしています。沖縄・西表島(いりおもてじま)で、10代の男性5人が川で泳いだ後、発熱・頭痛で入院。このうち4人が『レプストピラ症』と診断されました また、2022年には、八重山保健所管内に住む70代の男性が『レプストピラ症』で死亡しました。
国際医療福祉大学・松本教授によると、『クリプトスポリジウム症』の対策は「水を飲みこまないこと」、『レプトスピラ症』の対策は「水を飲み込まないこと」と「ケガをしないこと」。 また、沖縄県はホームページで「川から上がったら早めにシャワーを浴びること」「川遊びをするときはヘルメット・グローブ・長袖のラッシュガード・マリンブーツ・プロテクターなどを着用し、肌の露出を最小限にすること」を呼び掛けています。 (勝田教授) 「キャンプなどに行っても、川の水をそのまま飲むのは絶対にやめてほしいです。偶然口に入ってしまって、その後、発熱などの症状があった場合は、医療機関を受診してください」 (『情報ライブ ミヤネ屋』2024年8月23日・27日放送分を編集)
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