「大型のブラックバスはより多くの酸素を必要とする…」悪条件が重なって八方塞がりの状態。しかもアングラーが”104人”も… 達人は打開できるのか?
バスフィッシングの達人「折金一樹」さんが各地での釣りとホームの千葉リザーバーの状況をお伝えする「オリキンもばいる」。今回は、千葉県は亀山湖での釣りをレポート。様々な悪条件が重なってしまったが、どう打開したのだろうか。 【画像】「すげぇ…」ギリギリで釣れた大きなブラックバス
千葉県 亀山湖で開催されたバス釣り大会「H-1」
先週末はH-1亀山湖戦でした。H-1とは、ブラックバスをハードプラグだけで釣るというトーナメントです。 亀山湖はホームであり、ガイドも行っているので、恐縮な部分もあるのですが、意外に知っているからこそ難しい部分もあるのは事実。一発勝負の戦いをするには知っている事が多すぎると、いくにいけない一面もあります。
季節の変わり目で悪条件が重なる…
今回は季節の変わり目。水の状態が落ち着きなく不安定で、巻くには厳しいタイミングである事は明白でした。キーはターンオーバーと直前に降った雨。ターンオーバーについては数日前から日中は秋晴れでロンTでも暑いくらいの陽気になり、水温も上昇。 それが次の朝に厳しく冷え込んで一転し、温かい水が急に冷やされたタイミングから水質が悪化。日中と朝の気温差が10℃もある日が続いた事から水深を大きく跨いで掻き回される状態が続きました。 そこへ直前の雨。秋のはじめの頃の雨であれば、水温差があるので下の水深へ回り込むような濁りの入り方ですが、水温も十分に下がった状態なので、新しい濁った水と既存の水が一様に混ざったような状態でした。 ターンオーバーのタイミングではフレッシュな上流部の水は、良いエリアとなりますが、水質も悪く、水温も更に下げたりでバスを一掃してしまったようです。ボート屋さんの釣果情報も軒並み40センチ位のバスがマックスサイズ。より大型のバスはより酸素を必要とするので、湖全域でこの傾向が広がっていると言えそうでした。
よく知った場所であるが故に八方塞がり
もうひとつのパターンはフィーディング。比較的浅い水深をワタカの稚魚やオイカワを追っている個体。小さいキーパーサイズがメインのパターンですが、ハイシーズンに入ってから比較的長く続いていました。 フィーディングであるので、動きやすく短期間でみれば消えたり出現したりするので不安定ではありますが、ターンしてからは酸欠傾向であるのか安定していたように感じました。ただ、直前に雨が降ったり更に水が悪くなったりで、ぱったりとフィーディングが止んでしまいました。 バイト数で言えば1/10位。さっさと揃えて、大きいサイズを狙いに行けるプランが組みたかったのですが、これのみをやってもやっと揃えるか揃わないかくらい。 つまりは、よく通っているだけに釣れない原因もよく理解でき、八方塞がりの状態。他もそれなりに試しましたが、どれもイマイチ。