整理しないといざというときに大損する…年末の帰省で両親と一緒に仕分けしたい、実家に眠る「金目の紙」一覧
■「動いている金目の紙」はホームファイリング 動いている「金目の紙」はホームファイリングをします。ホームファイリングとは必要な紙を5秒で取り出せる仕組みです。『人生が変わる 紙片づけ!』という本に詳しく書いていますが、ここでは高齢者に合わせて簡略化した方法をお伝えします。 ファイリングをする紙は、「金目の紙」だけではなく、健康保険証やパスポートなどの重要書類も対象になります。これらはお金に換わるわけではありませんが、何かの目的のために必ず必要になるもの。言い換えるなら「使う目的がある紙」です。 つまり、ホームファイリングをする紙は、「動いている金目の紙」と「使う目的がある紙」の2種類ということです。この仕組みを作っておけば、今後、様々な紙が入ってきても、ぐちゃぐちゃにならなくなります。 ---------- ホームファイリングの3カ条 1 大切なのは、どう収納するかより、何を残すか ホームファイリングが目指すゴールは、「必要な紙を5秒で取り出せる仕組みを作る」こと。どんなに美しく収納されていても1000枚の中から1枚を探し出すのは大変。でも必要な紙だけが10枚厳選されていれば、そこから1枚取り出すのは5秒でできる。だから「紙片づけ」で最も大切なのは収納の仕方を知ることではなく、何を残すかを知ること。 2 残すのは「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけ 実は残すべき紙は2つだけ。「念のため」と思って取っておいても、必要なときに探し出せなければ意味はない。 3 ネットで情報を見られるなら紙そのものはいらない 拙著『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社刊)では、「書かれている『情報』だけとっておきたい紙」については「データ化」してクラウド保存を推奨している。しかし、親世代にそこまで求めるのは酷なのでデータ化まではしなくてOK。ただしネットでも見られる情報が載っている紙(取扱説明書や自治体のパンフレットなど)は処分して、今後はスマホやパソコンで見られるようにしてあげよう。 ---------- ---------- 石阪 京子(いしざか・きょうこ) 片づけアドバイザー 宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片付けができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは、一度やれば絶対にリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片付け法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。 ----------
片づけアドバイザー 石阪 京子