香取慎吾「2025年は国民的“ソロタレント”としてブレイク」するーー新たなポジションを確立するであろう、これだけの理由
「家族や社会の問題に気づかされ、悪戦苦闘しながらも価値観をアップデートさせ、世の中を変えようとする」という演技力が評価されなければオファーされない難役であり、歌のときと同じように「香取慎吾ってこんなに演技うまかった?」という声があがる可能性を秘めています。 ■テレビマンを引きつける人間性 香取さんは「日本一の最低男」の制作発表に際して、「今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって」などと、「SMAP×SMAP」が終わった当時を振り返りました。
SMAP時代の話を自然体で語れるところも、現在の香取さんが支持を集める要素の1つでしょう。 さらに「でも、それだけの長い年月を経たことによって、テレビって、すごくすてきで華やかで、でもそのぶん、テレビを作ることはすごく大変なことなんだ、ということに気づくことができたんですよね」「しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった」「だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです」などとコメントしました。
事実上の圧力や忖度によってテレビの世界から排除されたという過去がありながら恨みごとは言わず、気づきを得て現在の喜びに変えられる。苦境に陥っても腐ることなく目の前の仕事に向き合い、コツコツとスキルを上げていく。SMAP解散からの8年間そんな姿を見せてきたからこそファンだけでなくテレビマンやスポンサーからの支持も得られるのでしょう。 アーティストとしても俳優としても、現在の香取さんほど「周囲の人々を尊重し、自分が前に出るよりも前に出てもらうことを考えられる」という人間性の豊かさを感じさせる人はほとんど見当たりません。その歌や演技も、スキル面での進化だけでなく、目の前の人々を包み込むような優しさを感じさせられるからこそ、テレビマンたちの期待値が上がっているようなのです。