香取慎吾「2025年は国民的“ソロタレント”としてブレイク」するーー新たなポジションを確立するであろう、これだけの理由
特に「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)、「CDTV ライブ! ライブ!」(TBS系)、「with MUSIC」(日本テレビ系)はライブ演出にこだわった音楽番組だけに、さまざまなアーティストとコラボできる香取さんの存在は貴重。 「出演者が男女アイドルやK-POPグループに偏りすぎ」などの批判も少なくない中、40代ならではの円熟したステージングを見せ、コラボもこなせる香取さんの存在は大きく、2025年はソロアーティストとしてのオファーが増えるでしょう。
■イメージを覆す「残念な男」に挑戦 ソロアーティストとしての新鮮な姿を見せている一方、俳優としては「再評価されている」という感があります。 来年1月スタートのドラマ「日本一の最低男」で演じるのは、人生崖っぷちに追い込まれた家族嫌いの最低男・大森一平。「昭和的な価値観のせいで不祥事を起こして退社し、無職同様の日々を送っていたが、区議会議員選挙に出て当選するためにニセモノ家族を演じる」というタイトル通りの悪い男を演じることになります。
香取さんと言えば国民的アイドル・SMAPのメンバーだっただけに等身大の若者を演じるか、「西遊記」(フジテレビ系)の孫悟空や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(TBS系)の両津勘吉のような個性の強いキャラクターを演じるか。いずれにしてもパブリックイメージに合う「明るい役柄の印象がある」という人が多いでしょう。 2010年代に入るとクールなキャラクターを演じる機会こそ増えていましたが、SMAP解散後はさらにイメージチェンジ。映画『凪待ち』では、ギャンブル狂いで暴力的な主人公を演じ、恋人を殺されて自分が疑われてしまうというハードな役柄を演じました。
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』では、妻に“旦那デスノート”を書かれるデリカシーのないダメ夫を好演。さらに三谷幸喜さんが脚本・演出を手がけた配信ドラマ「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)では、失敗続きで次々に仕事をクビになってしまい、さらにそれを壁の穴からのぞかれて世界配信される男を演じました。 香取さんはまるで「脱アイドル」するように“残念な男”を演じる機会が続いたことで、業界内での見方が変わりはじめていたのです。だからこそ「日本一の最低男」で演じる一平は単に悪い男というわけではありません。