低年金に苦しむ女性。厚生年金加入者でも「平均額は約11万円」って本当?
月6万円を埋めるために資産形成をするなら?
ひとつの考え方として、男女格差である月6万円を資産の取り崩しで賄う場合にいくら必要か考えてみましょう。 65歳から90歳まで25年間にわたって月6万円を取り崩すと想定しましょう。 さらに取り崩し期間は投資をしない(老後は=投資収入なし)とすると、1800万円が必要です。 仮にリスクをおさえて年利3%で積立投資をおこなうとすると、1800万円を形成するのに必要な月次積立額はつぎのとおりです。 若いうちから積立を始めて投資期間を長くとれば、少額の積立でも必要金額を貯められます。
まとめにかえて
厚生年金の受給額に男女差がうまれる要因には、「年金の支払期間の差」や「年金支払額の差」があります。 過去は結婚や出産を機に退職したり、正社員以外の職に転職したりするケースも多くみられたため、女性の年金額が低い傾向にあります。 月収を高めれば受給額をさらにふやせる可能性があるため、積極的なキャリアアップも重要となります。
参考資料
・国民年金基金「よくあるご質問(給付に関して)」 ・厚生労働省「【Q&A】5.試算結果」 ・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和4年度)」 ・厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」 ・金融庁「資産運用シミュレーション」
太田 彩子