自分の扱いに不満を感じても、現実を受け入れます――関根勤69歳、脱・老害のために必要なこと
彼らを他山の石にした関根はベテランになると、若手や共演者の良さを活かそうと考えた。 「自分が出ることによって、良い番組にしたいんですよ。視聴者が面白いと感じてくれれば、また見てくれる。そしたら、結果的に自分のためにもなる。『さんまのSUPERからくりTV』のクイズで、浅田美代子さんや西村知美ちゃんが押そうとしたら、僕はなるべく引いてました。2人とも誰も考えつかない答えを出してくれますからね。今も、馴染みの薄い若手と一緒になったら、話を振るようにしてます。だって、視聴者は僕のことを散々見てますし、どんな人かも知っている。新しいタレントって気になりますからね」 “自分の評価は周りが決める”と謙虚になる。“相手の立場になって考える”という視点を忘れない。“不快に感じたことは他人にしない”と反面教師にする。『大人の余裕』で自我を最低限に抑え、この3つを実行すれば、巡り巡って自分が幸福感を得られる――。関根勤の笑顔は、それを証明している。 ___ 関根勤(せきね・つとむ) お笑いタレント。1953年生まれ、東京都出身。旧芸名はラビット関根。『ぎんざNOW』の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり、芸能界入り。娘はタレントの関根麻里。1989年から、ナンセンス軽演劇集団カンコンキンシアターの座長を務める。銀座博品館劇場での「カンコンキンシアター34 クドい! ~飯尾和樹スターに成りました~」全11公演[4月21日(金)~30日(日) ]を控える。