国民民主党は「消滅危惧政党」 玉木代表で党勢拡大なるか
●改革政党
具体的な改革の内容としては「税金の使いみちを変えること」を挙げた。玉木氏は、安倍政権が進める「アベノミクス」について、「国民の税金や保険料が貯まるはずのバケツに大きな穴を開け、税金が漏れていっている。総理のお友達に漏れていっている。海外にも多くのお金が流れている」と疑問視。「おかしなお金の使い方が行われ始めてもう5年になる。そろそろ変えないといけない」と述べた。 さらに安倍政権が掲げる「人生100年時代」に対しても、「『人生100年』と言われて不安を感じている人ばかり。新しい社会モデルを国民民主党が示していこう」と呼びかけ、代表選期間中に提案した子育て支援政策「コドモノミクス」の意義をあらためて訴えた。年収300万円以下が34%を占め、7割の夫婦が経済的理由から第3子を断念したとのデータを紹介し、「いま子どもを産み育てることが若い世代の負担になっている。社会全体で育てていこうという発想が必要」。 アベノミクスは大企業を重視する政策だと批判し、「人口減少の流れに歯止めをかけたい。消費が伸びないことがアベノミクスの最大の弱点。子育てはじめ生活の不安を解消して、安心して消費できる。そんな環境を整えることは社会全体にもプラス。これこそアベノミクスに代わる経済政策」と主張した。
●対決姿勢
安倍政権に対しては、より対決姿勢を鮮明にしていく方向性もみられた。 「おかしいところをチェックしていくのが野党の役目。その切れ味が悪くなったと批判も受けた」「対決しないと受け取られた点については反省するしかない」と通常国会での国会対応を振り返りながら、秋以降に始まる臨時国会以降は「一予算委員会のメンバーに戻ったつもりで、税金の使いみちでおかしい所は厳しく迫っていきたい。安倍政権に一番鋭く切りこんでいるのは国民民主党だと、そういう姿を見ていただくのが早い」と述べた。代表自ら「バッタバッタなぎ倒して進んでいく」意向も示した。