センバツ無観客試合 「勇気ある決断に感謝」 鳥取城北が会見 /鳥取
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第92回選抜高校野球大会(19日開幕)は4日の運営委で、無観客での開催を前提に準備する方針が確認された。県勢で出場する鳥取城北の関係者は複雑な心境をのぞかせていた。【野原寛史、小坂春乃】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 日本高野連の決定を受けて鳥取城北の山木博之監督らが同校で記者会見した。無観客試合の方針について「生徒たちのことを考え、勇気ある決断をしていただいた。野球ができることに感謝したい」と述べた。 この日選手らは朝から通常通りの練習メニューをこなしたという。甲子園練習や開会式などが中止になったことには、山木監督は「他の部活で(大会が)できないことや(感染拡大で)苦労されている方もいる中でどうこう思うべきではないし、試合ができることをありがたいと思うべきだと生徒にも話した」と語った。 ◇保護者「行進見たかった」 野球部保護者会長の阪上雄司さん(51)は「選手が希望を捨てずに練習できることに安心した。アルプススタンドから入場行進やプレーを見たかった」と複雑な心境を吐露した。 吹奏楽部部長、広畑優奈さん(17)は「音の応援を届けることができずショックだが仕方がない」。応援チア部部長、山木琴葉さん(17)も「2月中旬から練習が本格化していた。今回は残念だが、夏に向けて練習を頑張りたい」と残念がった。