昭和男、ランクル250に乗る! 歴史あるクロカンの最新版に何を思う?
搭載するパワートレインは、最高出力150kW(204PS)/3,000~3,400rpm、最大トルク500Nm/1,600~2,800rpmを発生する1GD-FTV型2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジン(自然吸気2.7Lガソリン版もあり)に、電子制御8速オートマチック(Direct Shift-8AT)を組み合わせる。燃費は11km/L(WLTCモード)で、尿素SCRシステムで排出ガス規制に対応している。前後のトルク配分をコントロールする「トルセンLSD」を装備したフルタイム4WDシステム(ローレンジ付き)と、ラダーフレームに取り付けた前ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、後トレーリンク車軸式サスペンションで悪路を走破するシステムだ。
3.4Lガソリンと3.3LディーゼルのV6ツインターボに10速ATを組み合わせる300に比べると、排気量、気筒数、トランスミッションの段数の違いから250がワンクラス下に位置していることは明確で、数字が表す通りヒエラルキーがしっかりと構築されている。どちらも縦置きエンジンのため、V6より全長が長い250の直4エンジンにスペースを取られて、ギアの段数が2つ少なくなった、と考えていいのかも。
■インテリアは豪華! インテリアは、シフトレバーの形状が300や70と共通のものである以外は250オリジナルの仕立て。シフトレバー右側にはドライブモード、マルチテレインセレクト(MTS)、クロールコントロール(CRAWL=悪路を一定速度で越える)などの電子制御コントローラー系、レバー手前のコンソールにはZXグレードだけが装備するSDM(スタビライザーディスコネクトメカ=フロントスタビライザーを自動で切り離す)をはじめ、センターとリア(ZX専用)の電動デフロック、H4/L4のトランスファーギア選択レバーなどのオフロード関連モードが整然と並んでいる。こちらも昭和の時代のレバーではなく、それぞれをスイッチで選ぶタイプで、状態が一目で状態がわかるのがありがたい。