5%成長達成に「自信」 対米関係の安定化重視 中国主席
【北京時事】中国の習近平国家主席は10日、北京で国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事らと会談し、2024年に「5%前後」の経済成長を目指す政府目標に関し、達成は「十分に自信がある」と語った。 トランプ次期米政権の発足を控え、対米関係の安定化に意欲を見せた。国営新華社通信が伝えた。 中国では景気低迷が続き、政府が金融緩和など景気刺激策を講じている。成長目標の達成が難しいとの見方もある中、習氏は懸念の払拭を図った。 世界経済については「単独主義と保護主義がまん延し、多くの困難と挑戦に直面している」と憂慮した。トランプ氏は対中関税の引き上げを明言しており、「関税戦争や貿易戦争、科学技術の戦争に勝者はいない」として、米国と対話を続ける意向を明らかにした。