【賛否】「小学生に“デパコス”勧めないで」の声殺到も…子どもに「デパコスほしい」と言われたら<親がすべき“正答”>
イガリさんの本『わたしもまわりも笑顔になる 小学生のメイク本』でも、皮膚科学的な観点からキッズメイクとどう向き合うべきか、メイクとセットで考えたい肌の健康のことなどについて専門家に取材している。 「今の小学生にとって、メイク道具は文房具みたいなもの。不要といって切り捨ててしまうよりも、メイクをしたらちゃんと落とす、肌荒れしているときはメイクをしないなどのルールを決めて、安全に楽しむ方法を一緒に学んでいくことに目を向けてほしいです。
また、メーカーによっては子どもが使えるものとして公式サイトに情報を載せているブランドもあります。 日本では学校の校則でメイクを禁止されることがほとんど。ですが、就活のときになって急に、それまで禁止していたメイクをしなさいというのでは、当然うまくできないし子ども本人も戸惑いますよね。 もちろんルールは守らないといけません。ですが、ダンスが必修科目になったように、将来的には学校教育でもメイクとの向き合い方を授業に取り入れられるような社会になればいいなと思っています」
とはいえ、ネット上では親世代の批判的な意見ばかりが目立つ。実際のところはどうだろうか。 美容に特化したコンサルティングファーム「ampule(アンプル)」が15歳以下の子を持つ親600名を対象に「中学生以下の子どものメイクについてどう思いますか?」という調査を実施。 すると、「メイクを早くから学ぶべき」と回答する人は約3人に1人おり、「周りの目は気にならない」と回答する人は約9割いた。また、安全性の面で不安があると答えた人は、約6割という結果になった。
こうした結果からも、安全性への配慮は求められるものの、実際にはキッズメイクに否定的な親ばかりではないということが言えるのではないだろうか。 ■小さな変化が子どもたちの自信に 昨年末には前出の小学生メイク本の出版を記念して、イガリさんが教える親子向けのメイクレッスンイベントが発行元の講談社で開催された。 本の中でモデルを務め、小学生向けギャル雑誌『KOGYARU』の専属モデルでもある、りゅあちゃんをゲストに迎えた会場には、豹柄やフサフサの尻尾、レッグウォーマーなど2000年代のギャル文化を思わせるようなファッションの子どもたちが多数押し寄せた。