寒い冬でも大丈夫? 天体観測時の防寒対策ポイントは
12月14日のふたご座流星群、22日のこぐま座流星群、来年1月4日のしぶんぎ座流星群 など、今年・来年も気になる天文現象は多くあります。空気が澄んでいる冬は星が見えやすいといいますが、気になるのはその防寒対策。天体観測のベテランは、一体どんな防寒対策をしているのでしょう? カナダでオーロラ観測の経験を多く持つ、トラベルライターの下村猛さんに防寒対策のポイントを聞きました。 [動画で解説]「ふたご座」に「しし座」…毎年現れる「流星群」の正体は?
インナーは?
「汗をかいたときに、吸い込んでしまう綿などの素材は避けましょう。化学繊維やウールなど、汗を吸わないものをピックアップ。個人的には暖かさと肌触りでメリノウールがおすすめです。アイスブレーカーというメーカーのウール製品は着心地がいいですよ」 また、インナーの重ね着をするのも◎。これは、「衣服の間に空気が入り、保温効果を高めるため」なのだそうです。
アウターは?
■濡れる可能性があるなら撥水性に着目 ダウンジャケットを選ぶ人も多いですが、下村さんによれば撥水性(水をはじく性質)が高い素材を使っているかを確認する必要があるそう。 「濡れることを想定するなら、ダウンジャケットよりも合成ダウンで作られたジャケットの方が向いているかもしれません。合成は保温性や軽さという部分では絶対的に天然ダウンに適うものではありませんが、撥水性、防水性は断然上がります。ダウンジャケットを選ぶ前に、使用するシチュエーションを考えてみてください」 ダウンジャケットでも撥水性の高い素材を使っていたり、縫い目の少ない縫製にこだわった商品もあるようです。 ■ダウンジャケットの暖かさの目安は「フィルパワー」 「フィルパワーの数値はひとつの目安になり、数値が高いほど品質が高くなるので、予算が許す限り数値の高いものを選んで間違いない」と下村さん。フィルパワーとは、羽毛の中にどのくらい多くの空気を含んでいるかの指標。空気を多く含むほど保温性が高いとされています。国内メーカーのダウンジャケットでは、300フィルパワー~1000フィルパワー程度の商品が売られています。