寒い冬でも大丈夫? 天体観測時の防寒対策ポイントは
小物は?
「指先の腹の部分だけが露出する撮影用のものがありますが、結構高価。釣りやジョギング用でも同じようなものがあるので代用可能です。その上に大きな手袋を重ねて着用すれば、待機中に指がかじかむこともありません」 上に重ねる手袋はミトンのようなかたちのものが良いそう。理由は2つ。指1本ずつの手袋はそれだけ表面積が多くなり寒さの伝わり方が大きいこと、そして、中で指をすりあわせて温められるためです。
帽子
「ニット帽がベスト。これに顔を隠すフェイスガードかマフラーがあれば、問題ないでしょう」
ブーツ
雪や雨の降っていない場所でも足元から湿気があがってくることがあるため、基本的には防水性のあるスノーブーツを使用。「カナダ生まれのメーカー、ソレルのスノーブーツは、氷点下30度以下の超低温で使用する極地専用タイプもあります。やや重たいですが、最高のブーツです」
防寒すれば冬でも大丈夫?
ちょっと外を歩くだけでも凍えそうな冬の夜。初心者からすると、いくら防寒対策をしてもやっぱり寒いのではという印象がありますが、対策を徹底すれば快適に天体観測ができるものなのでしょうか? 「私の経験では、極地専用などそれに見合ったアイテムがあれば氷点下15度くらいなら問題なくしのげます。カナダのイエローナイフで、氷点下15度の中、対策を万全にし、15分寝そべってオーロラを観測していたこともあります。ただ氷点下30度以下になると、かなり厳しいと思います」 カナダよりも暖かい日本なら、対策を十分に行えば快適に観測をすることは十分できそうです。大人の趣味として、どれだけ防寒対策を徹底できるかを工夫するのも、ひとつの楽しみ方かもしれませんね。