【ドラフト2024】長身高校生投手はなぜ16人も指名されたのか? 広島5位・菊地ハルン(身長2m)の場合
指名のカギはストレートの回転数と回転軸
ちなみにソフトバンク1位の村上泰斗投手(神戸弘陵)は180センチ73キロと今の時代の投手では平均的な身長だが、回転数の高さなど球質の良さを高く評価された投手だ。高倉監督はスカウトと話をして、高身長ではない投手の評価ポイントも語った。 「スカウトの方によると、プロで活躍する長身ではない投手は、長身投手の強みである角度は使えませんが、その分、伸びのあるストレートを投げることが求められます。今は伸びのあるストレートが回転数、回転軸と可視化できる時代になりました。我が校の投手はその点も大事にしています」 菊地の広島5位指名は菊地本人の努力はもちろんだが、高倉監督の熱意を持った計画的な育成の賜物だろう。「カープのイメージは練習も厳しくて野武士的な球団。菊地に合っていると思っていますし、期待しております。これからは広島に行く機会が増えますね」(高倉監督) 大化けの要素を秘めた菊地は広島で恵まれた素質を開花できるか。高身長投手の指名の流れは来年以降も続いていくだろう。