最後まで槙野劇場「来た人に楽しんでもらう1日」 本田&ポルディ&愛妻高梨も「臨ちゃん一番、盛り上がった」
「槙野智章 大感謝祭~1日限りのワッショイ劇場~、MAKINO JAPAN3-0KOBE STARS」(14日、ノエビアスタジアム神戸) 【写真】PKを決め喜ぶ姿が可愛すぎ!背番号10のユニホームで登場した高梨臨 サッカーの広島、ケルン(ドイツ)、浦和、神戸でプレーし、2022年シーズンで現役を引退した元日本代表DF槙野智章氏(37)の引退試合「槙野智章 大感謝祭~1日限りのワッショイ劇場~、MAKINO JAPAN-KOBE STARS」が14日、ノエビアスタジアム神戸で行われた。神戸時代のチームメートや元日本代表MF本田圭佑(38)ら、ゆかりの選手が出場し、妻で俳優の高梨臨(35)がPKのキッカーでサプライズ登場。試合後にはアイドルグループのNEWSがミニライブを行うなど、エンターテインメントあふれる演出で会場を盛り上げた。 サッカー界屈指のエンターテイナーらしい引退試合だった。約1年前から計画してきたという槙野氏は、元日本代表メンバーで構成した「MAKINO JAPAN」の一員としてフル出場。前半、PKで先制ゴールを決めた。「試合を見せるだけでなく音楽とエンタメの要素も。その中で真剣勝負を」とこだわった演出で、2万1047人の観客を喜ばせた。 場内が最もどよめいたのは、試合終了間際。PKを獲得した場面で本田監督が選手交代を告げると、背番号「10」のユニホームを着た高梨がキッカーで登場した。1本目のPKはGK前川に止められたが、ファウルと判定され、2本目で見事ゴール。3-0のダメ押し弾で喝采をさらった。 槙野氏は「彼女が常々『私もサッカーをしたい』と言っていたので、引退試合でプレーさせるタイミングを見計らっていた。彼女もフットサル場を借りて練習していた」と周到に準備した演出について説明。「臨ちゃんが出てきた時が一番、盛り上がった。全部取られたな」と自画自賛した。 試合後は、槙野氏と親交のあるアイドルグループ・NEWSがライブを開催。「ファン獲得へ仕掛けをした。NEWSのファンも来てくれたし、そんな人にスポーツの生観戦も面白いと思ってもらえたら」と、引退試合の枠にとらわれず新規ファン開拓を試みた。 神戸OBでは、元ドイツ代表ポドルスキも試合のために来日。実現しなかったが、元スペイン代表のイニエスタにも声をかけていたという。エバンジェリストとして神戸の広報活動を担う主役は「自分が楽しむより、来た人に楽しんでもらう1日」と、やり切った笑顔で客席に手を振り一周した。 ◆槙野智章(まきの・ともあき)1987年5月11日、広島市出身。広島、ケルン(ドイツ)、浦和、神戸でプレーし、18年W杯ロシア大会日本代表。22年12月に現役引退を発表した。J1通算415試合46得点。23年から神戸のエバンジェリスト、24年から社会人チーム・品川CCの監督を務める。182センチ、77キロ。妻は女優の高梨臨。