米FRBの「大幅利下げ決定」は日本株にとって“好ましい結果”か? 2024年9月FOMCレビュー【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
今回の結果は米景気懸念を和らげ過度なドル安抑制につながると思われ、日本株には好材料か
パウエル議長は記者会見において、50bpの利下げは「正しい決定」で「(政策判断が)後れをとっているとは思っていない」と述べました。今後の利下げペースは「会合ごとに判断」し、「利下げを急いでいる状況」にはなく、「(50bpの利下げを)新たなペース」とみるべきではないと発言しました。つまり、今回の50bpの利下げは継続的なものではなく、今後の利下げペースはデータ次第で会合ごとに決まると解釈されます。 今回のFOMCの結果を受け、25bpの利下げが年内11月と12月に行われ、来年は3月、6月、9月、12月に行われると予想します(来年1月は利下げなしに変更)。なお、今回の利下げ幅50bpが市場の米景気後退懸念を幾分和らげると考えられること、また、50bpの利下げは必ずしも継続的なものではなく、大幅なドル安・円高の抑制につながり得ることを踏まえると、日本株にとっては好ましい流れとなるように思われます。 (2024年9月19日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米FRBの「大幅利下げ決定」は日本株にとって“好ましい結果”か? 2024年9月FOMCレビュー【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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