A3スポーツバックとサルーンのギャップを埋める 新型「アウディA3オールストリート」その性能をチェック!
前述のエンジンに加え、「A3」のすべての派生モデル、すなわち「スポーツバック」、「サルーン」、「オールストリート」には、6速マニュアルギアボックスと116馬力も用意されている。35TDIには150馬力の2リッターディーゼルもある。従来通り、2.0リッターガソリンエンジンを搭載し、333馬力という圧倒的なパワーを誇るスポーツバックまたはサルーンの「S3」が、パフォーマンスの頂点を形成している。 ちなみに、サイズも変わっていない。スポーツバックの全長は引き続き4.35m。これは「オールストリート」のベースにもなっているため、トランク容量380~1,200リットルに至るまで、サイズは同一である。
スポーツバックと同じスペース
乗員のためのスペースも同じだけある。2列目は背の高い人向けではなく、3cmの高さの違いは、オールストリートへの乗り降りを少し楽にし、ドライバーの全方位の視界を向上させる。 インテリアの質感が大幅に向上していることは注目に値する。インテリアに触れることは再び触覚的な喜びとなり、ボタンは心地よい圧力と引っ張りポイントを持つ。希望すれば、コックピットに100%リサイクルポリエステルから作られたテクニカル構造のファブリックを設定することもできる。 オプションのフルデジタルドライバーズディスプレイのサイズは12.3インチで、センタースクリーンは10.1インチと小さくない。
これらのことは、最近品質面で何かと不満の残る「A3」が、再び「プレミアム ゴルフ」になったことを意味する。リアドアのドアパネルが硬質プラスチック製であることに変わりはない。しかし、エンボスとその周辺は、触れても過度な不快感を与えないようにデザインされている。 また、非常に重要なことだが、最初のドライブで不快なガサガサ音やきしみ音がしなかったことも、非常に良い仕上がりであることを物語っている。「アウディA3オールストリート」は37,450ユーロ(約620万円)からで、スポーツバックより1,800ユーロ(約28万円)高い。
結論
「アウディA3オールストリート」は、「スポーツバック」をジャッキアップしただけのモデルである。とはいえ、最終的に購入者を魅了するのは、オフロード性能よりも、そのルックスだろう。なぜなら、「オールストリート」は決してお買い得ではないからだ。
Holger Preiss