A3スポーツバックとサルーンのギャップを埋める 新型「アウディA3オールストリート」その性能をチェック!
アウディはA3スポーツバックとサルーンの間にギャップを感じていた。その溝は「オールストリート(Allstreet)」によって埋められた。AUTO BILDはこのクロスオーバーをドライブする機会を得て、これがラフロード向けのA3なのかどうかを確かめる!
この夏、インゴルシュタットを拠点とするアウディは、まったく新しい派生モデル、「アウディ A3 オールストリート(Allstreet)」をラインナップに加える。コンパクトカーでありながら、砂利道も難なく走破できるクルマを求める顧客を惹きつけるためにデザインされたオフロードルックのクロスオーバーだ。 15mm高いトリムレベルは、大径タイヤと17インチ以上のホイールとの組み合わせで、30mm高い最低地上高を生み出すが、それだけでは十分ではない。
スプリング/ダンパーセットアップが、より高い重心に照準を合わせていることは、段差を乗り越えたり、甌穴を通過したりする際に明らかになる。ここで、オールストリートは大きく揺れ動くが、典型的なアウディ流に路面と密接につながり、スポーティな一面を見せる。これは、オプションのプログレッシブステアリングからも伝わってくる。特殊な歯形のステアリングラックは、ステアリングの角度によってレシオを変化させ、高速走行時でもコーナーを正確に曲がることができる。
アウディ A3 オールストリートには150馬力が適合
ご希望であれば、オプションリストから、「アウディ ドライブセレクトダイナミックハンドリングシステム」を選択し、エンジンやステアリングの特性をボタンひとつで5つのモードに変更することで、ドライビングエクスペリエンスをより強烈なものにすることができる。 これは「オールストリート 35 TFSI」にも適用される。VWモジュラーシステムの48ボルトシステムを搭載した1.5リッターガソリンエンジンを搭載。150馬力の最高出力と250Nmの最大トルクは、おなじみの7速デュアルクラッチギアボックスを介してテスト車の前輪に供給され、「オールストリート」は8.6秒で0から100km/hまで楽々と加速する。
工場出荷時の仕様によれば、最高速度は222km/hに達する。これは何の騒ぎもなく起こる。「35 TFSI」は、パワーを呼び出したときに大きな音を立てることもなく、マイルドハイブリッドシステムが回復しているのか、惰性で走行しているのか、あるいはブーストしているのかが、わからないまま淡々とスピードを上げていく。