日産、2019年3月期決算を発表(全文4完)外形的な統合には否定的
西川社長「基礎技術は(ルノーと日産とで)共通」
それともう1つは、先ほどちょっと後半に申し上げましたけども、スライドにはないですけども、このCASEというこの投資をしていく中で、当然この部分は共通であります。これは日産の商品として出していく部分と、ルノーとして出していく部分ありますけども、ここの基礎技術は共通です。そして、それをどういうふうに商品にパッケージするかっていうのは、これは日産の問題になります。従って、これが進展してくということは、その部分で、もう自動的に一緒にやってる部分が増えてるということですね。 あとはもう1つは、ちょっと今日もこれもご案内できないんで難しいんですけども、その先にモビリティサービスという領域がございます。ここに関して見ると、やはり、ちょっとさっき申し上げましたけども、市場としての広がり、お客さまベースの広がりっていうのを持ってるかどうかっていうのは、おそらく大きなポイントになってくると思うんですね。 そういう意味では、日産と違うポートフォリオで違うカスタマー、お客さまのベースを持ってる、そういうところと合わせてビジネスのプラットフォームを共通につくっていくということは非常にメリットがあると思ってますので、その時代には、先ほどパートナーがいないと苦しいよねと申し上げましたけど、実はそういうところはむしろ積極的に一緒にやっていくということを想定をして仕事を進めております。 ちょっと説明が不十分で申し訳なかったですけど、そういう意味では多岐にわたって入ってるというふうに思っていただいていいと思います。 司会:すいません、予定の時間を過ぎておりますので、あと1問にさせてください。はい、どうぞ。
西川社長にとって日産車とは?
ニッポン放送:ニッポン放送の畑中と申しますが。先ほどのトランスフォーメーションですとか、さまざまな施策、ありがとうございました。こういったトランスフォーメーション、施策、いろんなものありましたけれども、やはり根底にあるのは車への情熱ですとか車への愛情かと思います。それは従業員の方、役員の方、関連会社の方、全てお持ちだとは思うんですけれども、ちょっと青臭い質問で恐縮なんですけれども、西川社長が今お持ちのこの車への情熱といいますか、愛情といいますか、あるいは西川社長にとって日産車とはなんなのかというのをあらためて、組織改革の機会でもありますので、お聞かせいただけますでしょうか。 西川:ありがとうございます。これ、非常に大事なところで、先ほど申し上げましたとおり、日産の、日産という名前、あるいは日産ブランド、日産の技術というのは、持ってるDNAというのは、時々、時代によって変わると思ってます。それがZであり、あるいはGT-Rであり、そして、それが今まさしく進んでいる、この、ニッサン インテリジェント モビリティで出てくる車というものに変換されてるということだと思います。 やはりここは今後も、今、CASEといわれてますけども、その時代であっても、やはり非常に先進的な技術を詰め込んだ形で車としてのパフォーマンスが高いというものを出し続ける会社であるということ、ここは揺るぎのないところだというふうに思っておりますし、そういうパワーを引き続き持ち続けるということが非常に大事なことだと思っております。 やはり日産というものが持っている、日産という、あるいは会社、あるいはブランドが持ってるものというのは、そういう技術を非常に使いやすい形で皆さんにお届けするということ、これに対するチャレンジをずっと続けるということだと思いますので、これが1つ、大きく具現化されて出てくるのが、次の、ここに書いてありますけども、【C 01:05:15】クロスオーバーのEVですね。これが出てまいります。 これが1つ、日産のフラッグシップとして、今後の日産の、GT-R、Zに加えて、日産を引っ張るフラッグシップになるというふうに見ておりますので、ぜひこれは期待をしていただきたいなと思っておりますし、このあと、そのあと、2022年のあと、おそらく市場も変わってくると思います。 その中で、やはり車はコモディティ化する部分と、それからやはり、車を自分のものとして使っていただくという価値観の中でいうと、やはり自分の空間として、移動空間として使うというその価値の中で、そういう価値のあるものとして、ぜひ、日産車を認めていただきたいというふうな形で商品が提供できればというふうに考えております。 やはり、だんだん技術が画一化して、だんだん車がコモディティ化していくというとこがあるわけですけども、ここはやはり日産らしさというものをぜひ出して、車づくりをできるような力をずっと持ち続けていきたいというふうに思っております。 司会:ありがとうございました。以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。どうもありがとうございました。 西川:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】日産、2019年3月期決算を発表