タクシー運転士になるための高いハードル「地理試験」が廃止! 試験の中身と本当に不要なのかを「合格経験者」に聞いた
試験対策と勉強方法
難易度が高く関門ともいわれる地理試験の対策は、ひたすら暗記するしかありません。また、休みの日に地図を片手に、その場を実際に走って、その土地の住所や建物の位置関係を把握する人もいます。 地理試験に合格するためには、とにかく覚えるしかありません。しかし、これが意外にも難しいのです。加えて、一般的な読み方ではない場所や土地、市や区の境いめにある建物や施設の住所なども正しく覚えなければならないため、思っている以上に苦労するのです。
地理試験を受けた感想
実際に地理試験を受けたことがある筆者が感じたことは、出身地・地元や現在住んでいる場所の近くであれば難なく答えられるものの、日頃行かない場所や右も左もわからない場所を覚えるのは大変だということです。 しかし、地理試験に合格しなければ、タクシー乗務員になることができなかったため必死に覚えました。筆者は、暗記科目が苦手なだけでなく、出身地・地元ではない場所でタクシー乗務員になったため、地理試験を複数回受けて合格しました。 また、地理試験を受けている人のなかには5回以上受験している方もいたことから、地理試験は難しい試験といえるでしょう。地理試験が廃止となったことについてどう思うか聞かれたら、「羨ましい。簡単に乗務員になれるということですね」と答えるでしょう。
齊藤優太