「また明日ね」まるで手を振っているような動物園のパンダと飼育員さんの記録
床でゴロゴロリラックス
トレーニングと健診が終わっても、床に転がったまま。トレーニングルームでゆったりとくつろぐタンタン。よくあることなのだと梅元さんが笑います。ただ、ここで寝てしまうと、掃除ができないと思うのですが、出て行くまでそっとしておいてあげるのでしょうか。 「はい、出来る限りはタンタン任せにしています」(梅元さん)ご褒美のブラッシングを期待しているのでしょうか。少し休んで気が済むと、自分でトレーニングルームから出て行くのだとか。いつでもマイペース、自由気ままにお過ごしなお嬢様です。 この頃は、園内のホテイチク(布袋竹)のタケノコをおいしそうに食べていたそうで。こちらはタンタンのために植えたものでしょうか。「ホテイチクは、元々園内にあるものです。『ごろごろパンダ日記』を見て、みなさんごっちゃになっているみたいですね。吉田さんの発案で僕たちがタンタンの為に植えたのは、ネマガリダケ(根曲竹)とシホウチク(四方竹)です」と、梅元さん。 NHKの番組『ごろごろパンダ日記』で、タンタンのために植えた竹が紹介されたため、今与えているホテイチクもそれではないかと思っている人が多いようです。「ホテイチクは園内にたくさんあるので、毎年なんとか7月くらいまでは採れていますね」と、梅元さん。おいしいタケノコが長く楽しめてよかったですね、お嬢様。
みんなに愛されるお嬢様
観覧中止から2か月がたったこの頃。ファンにとっては、公式ツイッターのツイートが心の支えでした。ツイートを主に担当している梅元さんに、この頃のツイートで心がけていたこと、タンタンファンへのメッセージなどを聞きました。 「皆さんに心の支えと思ってもらえているなら、とても有り難い事ですね。観覧中止と言うこともあり、今は写真よりも実際に動いているタンタンを皆さんに見てもらいたいと思っているので、動画をなるべく多く出すように心がけています」と、梅元さん。元気そうに動いているタンタンの様子を見られるのは、ファンにとってもうれしいことですよね。 「観覧中止から1か月以上が過ぎ、皆さんも、タンタンに会いたい、心配な気持ちがある中で、いつもくださるツイッターへの温かいコメントに僕たちも励まされています。毎日同じようで同じじゃない、そんないつものタンタンの日常を『#また明日ね』の言葉に込めて、これからも皆さんにお届けしていきたいと思いますので、これからもタンタンの応援をどうぞよろしくお願いいたします」と、話していた梅元さん。 たくさんの人々に愛され、また愛する人々に囲まれて、とても幸せな日々をお過ごしでしたよね、お嬢様。 NEXT:次回は2024年12月4日(水)に、お届け予定です! ※今回のおまけ写真は、2022年1月に撮影したものです。 <動物園の基本情報> 神戸市立王子動物園 〒657-0838 兵庫県神戸市灘区王子町3-1 TEL : 078-861-5624(代表) 公式ホームページ:https://www.kobe-ojizoo.jp 公式Twitter(@kobeojizoo):https://twitter.com/kobeojizoo
二木 繁美(パンダライター&イラストレーター)