「自分ごとのようにつらい」けど共感はやめない たかみな31歳、インタビュアーとしての思いと15歳差の夫との生活
AKB48全盛期、総監督として女性アイドルの大所帯をまとめてきた高橋みなみ。30代序盤にして、テレビ番組のMC、コメンテーターとして確かなポジションを築きつつある。自然で優しく、誠実な語り口。大御所芸能人から、生きづらさを抱えた一般の人まで、彼女には誰もが素直に心を開く。私生活では、3年前に15歳年上の一般男性と結婚した。団体での立ち振る舞い、インタビュアーとしての心得、そして夫との結婚生活など、“コミュ力の塊”たかみなに聞く、 “人づきあいの方程式”とは。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
AKB48総監督で性格が激変
2000年代に社会現象を巻き起こしたアイドルグループ、AKB48。「初代総監督」を務め、2016年に卒業した“たかみな”こと高橋みなみは、AKB48におけるリーダーシップの象徴だった。卒業生の人生は十人十色だが、たかみなの「AKB48卒業のその後」は、独自路線だ。 現在、31歳。民放バラエティー、Eテレの道徳教育番組などでMCを務め、報道ワイドショーではコメンテーターとしても活躍する。今年の春、日本財団のYouTubeに投稿された戦慄かなのとの対談動画「少年院とはどんな場所なのか?」では、たかみなのインタビュアーとしての手腕に「たかみなが(センシティブな)話を分かりやすく言い換えてくれる」「みんなが知りたいことを聞いてくれる」と注目が集まった。 アイドル時代の面影よりも、今や“社会派タレント”のイメージが強まっているたかみなだが、現在の自分の立ち位置を、どのように感じているのだろうか。
「不思議ですよね。流れゆくままというのが、一番大きいかもしれないです。AKB48を卒業して一人になって、私にいったい何を求めてもらえるのかということは、当時まったくわかりませんでした」 卒業直後、メンバーの多くは長期休暇を取ってリフレッシュしていた。たかみなも当初はそうしたいと考えていたが、すぐにラジオのメインパーソナリティーのオファーが来た。月曜から木曜までの午後、2時間ほどのエンタメトーク番組だ。 「休みたいなっていう気持ちもありましたし、一人でしゃべるという想像がつかなくて。はじめは、お断りしようと思っていたんです。でも秋元(康)先生から、『絶対にいい経験になるからやったほうがいい』とアドバイスをいただいて。先生はもともとラジオ作家なので、よくわかってらっしゃるんです。今はパーソナリティーを受けてよかったな、と思います。毎回ゲストを迎えて話すという経験は、今に生きていますね」