「自分ごとのようにつらい」けど共感はやめない たかみな31歳、インタビュアーとしての思いと15歳差の夫との生活
AKB48時代はリーダーシップを発揮したが、その性格はAKB48に入ってから形づくられたものであり、子どものころとはまったく違ったという。気管支ぜんそくを患っていたので、小学校低学年のころは登校できない日もあった。 「子どものころは友達についていくというタイプでした。AKB48に入ったころもまだそんな感じだったんですが、気持ちの変化があったのはリーダー格だった“あゆ姉”(折井あゆみ)が卒業してからですね。いつも引っ張ってくれたあゆ姉に憧れていたので、まねしてみたいな、と思うようになって。それから、われながら性格が激変したと思います」
「やっぱり、女性同士って難しい部分も多い」見つけた攻略法
女性のアイドルグループ。年齢も、性格もバラバラだ。特に年上のメンバーたちに、自分の声が届くのか。たかみなは当時を「ゲームの攻略のように取り組んだ」と振り返る。 「やっぱり、女性同士って難しい部分も多いですよね。どんなふうに話したら、また、どういう環境であればわかってもらえるだろうかみたいなことは、攻略法を見つけるような感覚でした。それも攻略法は一つではなくて、全員違うので。一人ひとりの攻略法を見つけるのには、時間はかかりました。例えば、年上のメンバーだったら、気分を害することもあるかもしれない。だったら、『頑張っているな、この子』と思わせるために努力をしたり、リスペクトの気持ちを表現したり、そこで成功体験が生まれたときに、こういう方向性でいいんだ、とか。それを積み重ねていった感じです」
悩む人に共感し「自分ごとのようにつらく感じてしまう」
たかみなの誰も傷つけないコメントは、上っ面ではなく、説得力がある。 「報道系の番組でコメントをするのは、やっぱり、かなり気を使います。専門家でもないですし、経験も浅いので、ネットでたたかれてしまうこともあります。私としては、専門的知識を語ることはできないけれど、30代の一女性として、その問題についてどう考えているか、どんな気持ちになるのかということを、真摯(しんし)にお話できたらな、と」