「甘いもの=むし歯になる」は間違っている…歯科医が警告する「むし歯になりやすい意外な食べ物」の正体
■和食は意外とむし歯リスクが高い また同じ素材でも、調理法によって、むし歯リスクが異なります。 ジャガイモなら茹でた芋かポテトチップスかで、まったく違います。茹でた芋は軟らかく、比較的早く分解されて口の中に残りにくいので、むし歯リスクが低いのです。一方、油で揚げたポテトチップスは脂質が多いため分解されにくく、口の中で長くとどまりやすくなります。それだけ、むし歯リスクが高まります。 また意外に見逃されがちなのが、和食です。「和食はヘルシー」というイメージがありますが、砂糖を使うものも多く、むし歯リスクが高くなりがちです。煮物や煮魚など甘辛く煮たものには砂糖がすべて入っていますし、酢飯(すめし)にも入っています。和食のときも、使う糖をむし歯リスクゼロのキシリトールやラカントSなどに置き換えると、リスクをなくすことができます。 ---------- 【処方箋】 芋は揚げるより茹でる、砂糖をキシリトールなどに置き換える ---------- ■口臭の原因は「舌の苔」にある ---------- 【カン違い】 口臭がするのは歯周病のせい ↓ 口臭の6割は、舌の表面にできる舌苔のせい ---------- エチケットとして、口臭を気にする人は少なくありません。 口臭の原因は食べ物もありますが、ほかにむし歯や歯周病が原因の場合もあります。あるいは内臓の疾患による口臭もあります。とくに歳をとると歯や体の病気が原因の口臭が増え、気にするお年寄りもいますが、じつは食べ物以外で一番多い口臭の原因は、舌から発せられるものです。 舌の表面に、白い苔(こけ)のようなものが付くことがあります。これを「舌苔(ぜったい)」といい、この舌苔が口臭のもとになっているのです。舌苔は、細菌の塊です。体に有害ではありませんが、口臭の原因となるので取り除いておきたいものです。 ドラッグストアに「舌ブラシ」という器具があり、数百円で買えますし、百均でも売られています。使い方は、鏡を見て舌の表面にある白いものをブラシで落とすイメージです。ブラシでこすって白いものがなくなればOKです。1日1~2回落とせば十分で、私は朝食後の歯磨きのあとに行うようにしています。ただし、きつくこすると舌を傷つけるので、そっとなでるぐらいで十分です。 ---------- 【処方箋】 1日1~2回、舌ブラシで舌苔を取る ----------