小学校の授業から抜け出していた息子が、授業に出るようになったきっかけとは?
来年、社会人になる息子を持つ母です。小学生の頃、授業に出られなかった息子が、中学に進学してからは授業に参加するようになり、友達も増え、もうすぐ社会人として新しい一歩を踏み出します。 うまく自分の心をことばにできない息子が、居場所を見つけ、少しずつ自信をもって、どのようなきっかけで変わっていったのか、いち保護者として、きっかけと当時の葛藤を振り返ってみたいと思います。
小さい頃から、はしゃぎすぎたり、こだわりが強かったりすることは分かっていた
息子は就学前から、友達とのトラブルが多かったり、時間通りに行動したりすることが苦手なタイプでした。 実は私も少なからず似たようなところのある子どもだったので、「あ、私と似ちゃったのね」という認識でした。 育児書に載っていた対処法を試したりもしましたが、なかなかうまくいかないとすぐ諦めてしまって続かず……。 発達に関する本も何冊か読んでみましたが、当てはまるところも当てはまらないところもあり、本を読んだだけではわからないと感じていました。 小学校の入学式の日、いきなり担任の先生に怒られてしまったことをはじめに、予想以上に小学校でうまくいかないことがたくさん出てきました。連絡帳を書いてこないので、今日の宿題も明日持っていくものもわかりませんでした。プリントに取り組むときに付き添っても、1時間ずっと消しゴムで遊んでしまい、まったく進まないこともありました。 自分が思ったことを通そうとするあまり、トラブルになることも。友達の手を振り払った拍子に、自分の手が友達に当たってしまったこともありました。 1年生の頃の面談で、担任の先生から学校でのトラブルばかり聞かされたことがあり、家に帰ってから先生に指摘されたことをそのまま伝え、叱ってしまいました。でも息子にしてみれば、ずっと前に学校で起こしたことを、だいぶ後になってまた叱られても何のことかわかりません。雰囲気が悪くなるばかりで、良いことは何もないなと、叱ったあとに反省することもありました。