小学校の授業から抜け出していた息子が、授業に出るようになったきっかけとは?
中学からは部活や授業に参加するように
中学からは運動部に入って、毎日の練習や地域の大会にも参加するようになりました。 また、中学校では授業にも出るようになりました。小学校で身についていない内容も多く、大変だったと思いますが、自分から「この学校に行きたい」と決めた高校に進学することができました。 大人になった今も、運動部で培った走力を生かして、小学生の子と走り回って遊ぶボランティアに参加したり、中学校の部活を手伝ったりもしています。人の役に立ったり、喜んでもらえたりすることがうれしいようです。
同じ悩みをもつ人と話すことで、子どもの成長を信じることができた
振り返って、私がよかったと思うのは、職場の同僚など周りの人に息子のことを聞いてもらったことです。愚痴のときもあれば、こんなことがあったと笑いを交えて話すこともあり、気軽に聞いてもらうことで抱え込まずに済みました。 今でも覚えているのは、息子と似たタイプのお子さんがいる先輩ママに「小さいころは、自分の思っていることをうまく言葉にできなくて、イライラしたり、手を出したりしがちかもしれないけど、成長すると、自分の気持ちを言葉で言えるようになるから行動も落ち着くよ」と言われたことです。「焦らないで、言葉で言えるようになるのを待とう」という前向きな気持ちになれました。
まとめ & 実践 TIPS
成長して、ときにはうるさいぐらいに言いたいことが言えるようになった一方で、相変わらずできないこともたくさんあります。早寝早起きや、行動にかかる時間を見極めることはまだ苦手なようです。親子喧嘩も今でもします。 私も言いすぎたり、失敗したなと思ったりすることがたくさんありました。それでも、いろんな人に助けられながら、成長を見届けることができました。これからも自分のできることを生かして、社会人としてなんとかやってくれれば良いなと願っています。
監修者 山﨑衛 やまざきまもる マインメンタルヘルス研究所(株式会社マイン)代表取締役社長。マインEラボ・スペース代表。公認心理師。臨床発達心理士。特別支援教育士。 企業向けメンタルヘルスサポート事業と、子供向けの発達・学習支援事業を行う。教員への発達支援研修や現場の実践に基づいた学習教材の研究開発、出版を行っている。