C.ルメール騎手が176勝で2年連続7回目のタイトル獲得 有馬記念制した戸崎圭太騎手は2年ぶりのトップ5入り【2024年の騎手リーディング】
秋のビッグレースを盛り上げた武豊騎手
リーディングトップ5以外で触れておきたいのは、87勝で9位の武豊騎手。2020年以来となるJRA年間100勝には届かなかったが、秋はドウデュースとのコンビで天皇賞(秋)、ジャパンCを連勝するなどビッグレースを盛り上げて、賞金ランキングでは2,628,896,000円を獲得して5位にランクインした。 リーディング7位だった鮫島克駿騎手は99勝でシーズン終了。JRA年間100勝がかかった最終日は11鞍に騎乗したが【0-4-1-6】と惜しくも勝ち切ることが出来なかった。ただ、2023年は75勝(9位)、2022年は80勝(10位)と3年連続でリーディングトップ10入りは達成。来年こそはキャリア初の大台到達や初GⅠ制覇に向けて期待が高まる。 初GⅠ制覇という点では、リーディング8位の岩田望来騎手がアルマヴェローチェとのコンビで阪神JFを、10位の西村淳也騎手はルガルとのコンビでスプリンターズS、14位の菅原明良騎手がブローザホーンで宝塚記念を勝利と、20代の若手騎手が活躍した。 さらに、中堅どころでも36位の菱田裕二騎手がテーオーロイヤルとのコンビで天皇賞(春)、22位の津村明秀騎手がテンハッピーローズでヴィクトリアマイルを制したのは印象的だった。 新人最多勝利をあげたのは高杉吏麒騎手。48勝をあげ、リーディング19位という成績で1年目を終えた。減量を生かし、逃げる競馬で【12-6-2-21】勝率29.3%、単回収率300%という数字をマーク。その一方で、単勝1番人気の馬に騎乗した際も【12-5-0-6】勝率52.2%、連対率73.9%と、しっかり結果を残せたことが好成績につながったと言えるだろう。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸