91歳の料理研究家・小林まさるさんのモットーは「年だから…なんて思わずどんどんチャレンジ!」疲れた時につくるのが『豚バラ肉の黒こしょう焼き』【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」⑤】
91歳の小林まさるさんは義娘(息子の妻)である料理研究家の小林まさみさんの調理アシスタント。同時に自身もテレビや雑誌、講演会などで活躍するシニア料理研究家だ。そんなパワフルなシニアライフを送るまさるさんの、若々しいマインドを保つ秘訣や、健康を支える食事、ライフスタイルとは?
料理で「誰かを喜ばせたい」という気持ちがパワーに
91歳にしてテレビに出演したり、料理本を出版したり、精力的に活動する小林まさるさん。その活動的なパワーはどこから湧いてくるのだろうか。 「やっぱり、毎日料理をしているというのがいちばん大きいと思う。料理すること、食べることは昔から大好きだったからね。この食材をどう調理したら、よりおいしく食べられるかって考えるだけでワクワクするね。それに、食べ物の記憶をたどるといろいろな思い出が浮かんでくる。やっぱり食べることは、人間にとってすごく大事なことなんだと思う」(まさるさん) こうした食事を大切にする気持ちは、幼少時代に住んでいた樺太で、ひもじい思いをした戦時中の体験からくるのだと言う。 「食べるものが何もない、マイナス30度の樺太で、とにかく腹いっぱい食べられれば、ほかには何もいらないって思ってた。山に入って木の実を探したり、土の中に埋められているじゃがいもを探して何mも雪を掘ったりしたね」(まさるさん) そして戦後、日本に戻って仕事に就き、結婚。そして離婚。シングルファーザーとして二人の子どものために作り続けた料理や、その後、復縁した病弱な妻のために作った料理、そして定年後に同居した息子の妻であるまさみさんの家事負担を軽くするために作る料理など。いつも「大切な誰かのことを思って」料理をしてきた。
「料理をすることでいいことはいっぱいあるけど、何よりもいいことは、誰かに喜んでもらえるということだと思うね。自分の料理を喜んで食べてくれる人がいるというのはやはりうれしいし、幸せなことだと思う。それに、おいしいものを食べると、誰でも楽しくなって笑顔になるでしょ。料理は人を幸せにすると思うんだ」(まさるさん) そして、そんな幸せな記憶は、料理を食べた人の心にも、その味とともに深く刻まれるようだ。まさるさんはよく、子どもたちのためにカレーを作ったそうだが…。 「夫(まさるさんの息子)は、親父の作るカレーが家庭の味! と言いますよ」(まさみさん)
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