91歳の料理研究家・小林まさるさんのモットーは「年だから…なんて思わずどんどんチャレンジ!」疲れた時につくるのが『豚バラ肉の黒こしょう焼き』【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」⑤】
「俺の場合、体がだるいとか重たく感じるときは豚バラ肉を食べると元気になるんだよね。シンプルに塩・こしょうで炒めただけで食べることも多いけど、今日はにんにくとしょうがを加えてさらにパワーアップしてみたよ。ちょっと夏バテぎみだなと思うときにも、豚バラ肉を食べるとパッと元気が出るんだ」(まさるさん) 「豚バラ肉と聞くと、脂っぽいのかなと思ってしまいますが、炒めたあと、しっかりと脂をきってあるので、意外とあっさりしています。また、ゆでたもやしを合わせることでボリュームアップ。脂質のとりすぎを防ぐことができますし、さっぱりと食べやすくなります。シャキシャキとした食感もいいです」(まさみさん)
豚バラ肉は、元気回復に最適の「お守りごはん」
豚肉にはタンパク質のほか、代謝を促すビタミンB群が多く含まれており、タンパク質とビタミンB群を併せてとることで、より疲労回復効果が期待できるといわれている。もやしはゆでて軽く絞り、水気をきっているので、カサが減ってたっぷり食べられる。豚肉との相性も抜群だ。
◆豚バラ肉の黒こしょう焼き(材料2人分) 鍋に湯を沸かし、もやし1袋(200g、根切りタイプ)をさっとゆでる。ザルに上げ、粗熱が取れたら水気を絞って皿に盛り、塩ひとつまみをふる。フライパンにサラダ油大さじ1/2をひき、強めの中火で熱する。豚バラ肉200g(薄切り・長さ5cmに切る)を入れたら火を弱め、火が通るまで炒める。油をきり、ボウルに取り出し、すりおろしたにんにく少々、しょうが小さじ1/4、玉ねぎ小さじ1/2、また塩小さじ1/4を加えてあえ、もやしの上にのせて粗びき黒こしょう小さじ1/3をふる。 *豚肉ともやしを一緒に食べれば、よりさっぱりとおいしく!
【話してくれたのは】 左・小林まさるさん 1933年生まれ。終戦後15歳で樺太から北海道に引き揚げる。炭鉱の機械エンジニアになり、27歳からは3年間ドイツに赴任した経験を持つ。定年後は息子夫婦と同居。70歳より、義娘(息子の妻)まさみさんの調理アシスタントに。現在は自身もシニア料理研究家としても単独でテレビ、雑誌、書籍などで活躍中。著書に『人生は、棚からぼたもち!』(東洋経済新報社)など。YouTubeの動画配信「小林まさる88チャンネル」では、持ち前の明るいキャラクターが話題を呼んでいる。 右・小林まさみさん 料理研究家。会社勤務を経験後、調理師学校に通い料理の道へ。テレビのフードコーディネーターや料理愛好家・平野レミさんなどの助手を経て独立。実用的でわかりやすいレシピと何度でも食べたくなる家庭的な味に定評があり、テレビや雑誌、料理教室などで活躍中。『血糖値を下げる1か月献立』(Gakken)、『毎日何を作るか、悩む人へ。まさみ式考えない晩ごはん』(オレンジページ)など、著書多数。 撮影/砂原 文 取材・原文/瀬戸由美子
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