初日最速のマクラーレン、FIAとの協議を経て“ミニDRS”の変更を決定。バクー用リヤウイングの合法性は強調
2024年F1シンガポールGPの金曜、マクラーレンのランド・ノリスはフリー走行1=2番手/フリー走行2=1番手だった。FP2で2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差は0.058秒だった。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP 特別カラーリングのマクラーレンMCL38で走るランド・ノリス マクラーレンは、今回アップデートコンポーネントとしてビームウイングを変更したことを明らかにしている。 なお、前戦アゼルバイジャンGPでのマクラーレンのリヤウイングのたわみ具合が注目を集め、ライバルたちが合法性について疑問を呈しているなか、チームは、合法であることを強調しつつ、ウイングに調整を加える予定であると発表した。 マクラーレンのリヤウイングが高速走行中に変形する映像により、このウイングは“ミニDRS”とも呼ばれ、ライバルたちからは違法性を疑う声が上がった。これを受けてFIAは、シンガポールGPを前に声明を発表。このデザインはすべてのテストに合格しており、規則に則ったものであると述べ、一方で、詳細な調査を行っており、今後、追加の対策が必要かどうかを検討する意向であることも示した。 シンガポールGP金曜、マクラーレンは、バクー仕様のウイングは合法であるものの、FIAとの協議の結果、調整を加える考えであることを明らかにした。 「我々のバクー用リヤウイングは規則に準拠しており、FIAのたわみテストすべてに合格している。しかしマクラーレンはFIAとの話し合いを経て、ウイングに若干の調整を加えることを積極的に提案した」とチームは述べている。 「我々はまた、FIAが他のチームとも、リヤウイングのコンプライアンスに関して同様の話し合いを行うことを期待している」 ■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) フリー走行1=2番手(1分31秒839:ソフトタイヤ/25周)/フリー走行2=1番手(1分30秒727:ソフトタイヤ/27周) タフなコンディションのなか、週末をポジティブにスタートできたので、今日の内容には満足している。フェラーリは強力で、激しい競争になっているが、僕たちは力強いラップを何周か記録し、良い形でこの週末を始めることができた。 ハードワークを続け、明日夜の予選までに、進歩することを目指す。 [オートスポーツweb 2024年09月21日]