【新店レポート】ヤオコー武蔵浦和店、駅直結複合施設の核店舗として開店、浦和エリアでドミナント深耕
〈駅周辺は再開発エリア、ドミナント形成でシェア向上を狙う〉
武蔵浦和駅周辺は西口エリアを中心に高層マンションが立ち並び、大宮バイパス方面に進むと戸建てが並ぶエリアとなる。また、東口・西口ともに再開発地域に位置づけられ、駅周辺地区の整備やマンション建築が進んでいる。2キロ圏内には同社のヤオコー浦和パルコ店、ヤオコーまるひろ南浦和店も存在し、今回の武蔵浦和店の出店により浦和エリアでドミナントを形成し、さらなるマーケットシェアの向上を狙う。 商圏人口は1km圏内で2万5000世帯5万4000人、2km圏内で8万4000世帯17万7000人、3km圏内で15万9000世帯33万3000人とかなり多い。1km圏内の人口構成は40代後半から50代前半がボリュームゾーンだが、開発により人口・世帯数が増加傾向にあり、メインターゲットは40代の食べ盛りの子を持つファミリー層、サブターゲットとして50代の時間に余裕がありこだわりがある生活を送る層を想定しているという。 競合店は近隣にマルエツ2店舗(武蔵浦和店・ナリア武蔵浦和店)、オーケー武蔵浦和店など7店舗ほどスーパーが存在。事前調査などから、平日は駅近なこともあり小商圏高頻度来店型の買い方で、17時を境に、仕事帰りの若い層の構成比が上がり客層が大きく変化すると想定。一方、週末は少し広域から目的来店型の買い方が想定され、MDは特に17時以降の時間帯での変化と、平日と週末での変化が求められるという。
〈米国のホールフーズやウェグマンズをベンチマークに店舗開発、カナダのロブローズ店舗のエッセンスも〉
そして、10年を掛けて開発した店舗だけに、内装も海外スーパーの香りがする、非常に特徴的なものとなっている。同社はかねてから米国のホールフーズやウェグマンズをベンチマークに店舗開発を進め、磨きをかけてきたことが知られている。今回はそれらやカナダ最大手のロブローズなどの店舗のエッセンスを活かし、長年同社の店舗デザインを手掛けてきた内装デザイナーが、世代交代のタイミングで思いの丈をかけてデザインを手掛けたものだという。ただ、この内装フォーマットはイレギュラーなもので、現時点で他店に横展開する予定はないそうだ。 【「ヤオコー武蔵浦和店」店舗概要】▽住所:〒336-0027埼玉県さいたま市南区沼影1丁目8番18号▽敷地面積:1693坪(施設全体)▽延床面積:2218坪(施設全体)・944坪(ヤオコー床面積)▽店舗面積:641坪(ヤオコー売場面積)▽営業時間:9時~21時45分▽年間売上:初年度26億円(予定)▽駐車台数:70台▽従業員:正社員20人・パートナー等160人(延べ人数)
食品産業新聞社
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