「AIBO」開発に携わった技術者が語る、感情移入できるITデバイスとは
昨年末の発表後、スピーシーズには、玩具業界をはじめ関心を抱いた会社からの問い合わせが相次ぎ、協業を持ちかけてくるところもあるという。今年は、メンテナンス性の改善など、残された課題を克服しつつ、新たな人形型ロボットの開発にも力を入れる方針だ。 将来的には、人間と対話するコミュニケーションロボットへの応用も構想する。特に、高齢者市場と教育市場は有望と見ており、たとえば、孫をモデルにしたロボットと対話することで心を癒す、好きなアイドルがモデルのロボットから英語を学ぶ、などの用途が考えられるという。 「そのためには、やはりロボットに感情移入できなければ。歩ける必要はありません、一番大事なのは、外見なのです」 (取材・文:具志堅浩二)