隆の勝は大関・琴桜に敗れて事実上の優勝の可能性が消滅 初賜杯は「本当にタイミング。あともう少しと感じている」
◆大相撲 ▽九州場所13日目(22日・福岡国際センター) 東前頭6枚目・隆の勝(常盤山)の初優勝の可能性が事実上消滅した。立ち合いは大関・琴桜(佐渡ケ嶽)と両者右四つに。相手の得意な型にも、構わず前進をして押し込んだが、相手に右からすくうように残された。なおも強引に攻め込んだが、左上手を許したところで、投げに転がされた。支度部屋ではしばらくの間、ぼう然。「差して出て、あれが自分でも限界だった」と肩を落とした。 3敗に後退し、優勝争いでトップを走る1敗の2大関とは2差となった。千秋楽では現在トップの2大関の対戦が予想されるため、優勝の可能性が事実上消滅。「いい成績でこられて、もしかしたらという思いがあった。それが遠のいた。その悔しさもあるし、連敗の悔しさもある」と唇もかんだ。 手に届きかけた初の賜杯へは「本当にタイミング。あともう少しと感じている。そのあともう少しを稽古で補えれば」と語った。
報知新聞社