「立場や暮らしに思いを」 人権問題に理解深める 奄美地区人権・同和教育協総会
鹿児島県奄美群島の教職員らでつくる奄美地区人権・同和教育研究協議会(野口淑子会長、会員1308人)の2024年度総会と基礎講座・学習会は5日、奄美市名瀬の県立奄美図書館であった。23年度決算や24年度行事計画など6議案を承認。研究課題についての意見交流や講演を通して、人権問題への理解を深めた。 60人が出席。基礎講座では県人権・同和教育研究協議会研究員の川畑祐一郎さんが「ともに人権・同和教育を学ぶなかまへ」の題で講演。「人の立場や暮らしなどに思いを向けることが人権を学ぶ出発点として自分の中にある」と語り、実体験を交えながら子どもとの向き合い方や人権・同和教育の進め方を助言した。 総会では今年度の研究課題として▽奄美の歴史、文化、産業を取り入れた人権学習▽島しょ部に対する差別問題▽「なかまづくり」の取り組み―などを挙げた。 総会後は「進路・学力保障」の研究会もあった。