【博多ストーカー殺人】裁判メモ(2)「やめて」「ふざけんな」 刃物を振り下ろし…折れた先端は頭蓋骨に
◆男が持っていた刃物「はっきりとわかりました」
<検察側からの証人尋問> Q「持っていたものが刃物と分かったのは?」 A「近づいて、はっきりわかりました」 Q「形状は?」 A「どういうものかは記憶がないです」 <裁判所から証人への質問> Q「『やめて』『いや』という声、大きさや感情は?」 A「切実というか、とっさに出てくるような感じの声でした」
◆「死んでしまったと思いました」
このあと、川野さんが殺害されたときの状況について、被告人質問が行われました。 <弁護側から寺内被告への質問> Q「昨日、防犯カメラの様子などみて記憶がよみがえったところはありますか?」 A「傘を置いたときとか、トートバックを置いたときとか」 Q「傘やトートバック置いた理由は?」 A「分かりません」 Q「トートバックから包丁を取り出した記憶は?」 A「あります」 Q「なぜ手に?」 A「わかりません」 Q「トートバッグの中に手を入れて取った記憶はある?」 A「はい」 Q「そしてどうした?」 A「刺したと思います」 Q「記憶は?」 A「多少あると思います」 Q「刺した記憶は戻ってきた?」 A「どうなんすかね、刺したのは刺したんで、どこを刺したかは覚えていない」 Q「『いや』『やめて』『ふざけんな』などの言葉など証人の話を聞いて、どこを刺したか記憶は?」 A「よみがえらなかったですね」 Q「何回くらい突き刺した?」 A「何回でしょう、10回くらいやと思います」 Q「どのあたりを?」 A「わかりません」 Q「突き刺した包丁はどこに?」 A「トートバックの中に」 Q「手に握っている記憶はないですか?」 A「はい」 Q「倒れている川野さんを見て、手に包丁があった記憶は?」 A「ありますね」 Q「どっちの手に?」 A「右利きなので右手です」 Q「柄はどういうふうに?」 A「刃が下です」 Q「逆手ということですか?」 A「はい」 Q「何が起こったと思いましたか?」 A「刺してしまったな、と」 Q「川野さんの状態をどう思った?」 A「分からないです」 Q「死んでしまったと?死んでいないけど刺してしまった?」 A「死んでしまったと思いました」 Q「殺してしまったと」 A「はい」 Q「その後はどうした?」 A「川沿いに向かって行きました」 Q「どこの川に?」 A「中洲の」 Q「近くには何が?」 A「ドン・キホーテが見えました」 Q「途中どこかに寄ったりは?」 A「牛丼店に行きました」 Q「どこの?」 A「博多署の近くの」