【博多ストーカー殺人】裁判メモ(2)「やめて」「ふざけんな」 刃物を振り下ろし…折れた先端は頭蓋骨に
◆路上に動かない女性…「蘇生措置できないか」と
Q「言葉は発していた?」 A「『ふざけんな』『このやろー』とか、感情的ではなくて平坦な感じというか」 Q「ずっと『ふざけんな』『このやろー』とか繰り返していた?」 A「はい」 Q「女性は?」 A「私が近づいたときには何も聞こえなかった」 Q「振り下ろす勢いは?」 A「大きく振りかぶる感じではなく、淡々と振り下ろしているという感じです」 Q「立っていたときは頭の横から(振り下ろしていた)と、近づいたときは変わっていた?」 A「立っていたときに比べたら、しゃがんでいたときの方が小さかった」 Q「それから?」 A「私自身、警察に電話しながら他の人たちも通報したりと、目を離す瞬間もあって、男が刺すのをやめて立ち上がるのは見ていなくて、男性が女性から離れて歩いて行っているところでした。動かない女性の周りの人たちが『蘇生措置できないか』と言っていたが、何もできなくて警察と救急車が来るのを待っていました」 Q「何回くらい振り下ろす動作を?」 A「まず見たときに立っていたときは少なくとも2回、近づいたときは少なくとも4回は見ました」 Q「事件後、何か生活に支障は?」 A「あまり覚えていませんが、会社へ出勤退勤するときに急に泣いてしまったり、助けることというか何もできなかったのを急に思い出します。その時期は周りから余り食べていない、やつれたと言われました」 (ここまで検察側からの証人尋問)
◆「叫んだり怒鳴ったりではなく、抑揚がない感じで」
<弁護側からの証人尋問> Q「振り下ろしているときの声を詳しく言えますか?」 A「『ふざけんな』『このやろー』だけです。何度か言っていたと思います」 Q「常にしゃべっていた?」 A「そんな感じです」 Q「『感情的ではない』というのはどういう意味ですか?」 A「叫んだり怒鳴ったりじゃない感じです」 Q「怒った様子ではなかったということですか?」 A「憎しみはある感じでしたが、大声で怒鳴り散らかすという感じではないです。すごく憎んでいる感じはしました」 Q「抑揚がないという感じですか?」 A「そうです」 (ここまで弁護側からの証人尋問)